REC709のガンマは2.2
By Ryota Kurata on 2012.01.26
すっきりした。 新年最初のブログ更新を、非常に爽快な思いで書いている。 映像が芸術作品として普遍的な完成度を保つには基準となるモニター環境が不可欠だと常々思っているが、昨年、モニターのガンマが2.4に変わったという噂話を聞いていて不安な状態が続いていた。 結論から書こう。 一般的に「REC709」とよく言っているが正確には Recommendation ITU BT.709 の事で2002年の4月の物が最新。 直接リンクを張っていいかわからないが、数少ないアクセスだから良しとして張らせてもらおう。 http://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/bt/R-REC-BT.709-5-200204-I!!PDF-E.pdf この中にガンマは0.45と書いてあるが、これは 1/2.2の意味で、我々が一般的に2.2と言っているガンマである。(正確には2.222222...) 詳しくはこちらを読んで欲しい。 そして同じくBT.709の定義の中には D65 とも書いてある。 つまりREC709と言った時には D65でガンマ2.2 という意味でD93はあり得ない。 非常にすっきりした。 目からウロコが落ちた。 これだけ明確に定義されているなら安心だ。 さて最初に書いた、ガンマ2.4の件だがこれは同じくITUのBT.1886の事のようだ。 http://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/bt/R-REC-BT.1886-0-201103-I!!PDF-E.pdf これはいったいどういう物か?というと Reference electro-optical transfer function for flat panel
displays used in HDTV studio production つまり液晶は黒が浮きやすいので、ガンマを2.4にしないとCRTに合いません、という内容の物のようであるが This Recommendation does NOT change any signal parameters defined in Recommendation
ITU-R BT.709; legacy installations are not impacted. REC709に対してはなんら影響しないものである。 そしてこのBT.1886が作られたのは2011年の3月で、Sonyの有機ELモニターもまだ発売されていない段階でのことだから、この先変わっていくのではないか? フラットパネルディスプレイが進化していけば、このBT.1886は必要なくなるか、変化するだろう。 結局、我々はREC709を基準にしていけばよく、それはD65でガンマ2.2を基準にするという事だ。 蛇足だがこれはあくまでも放送用HDTVの事である。 映画に関してはDCI基準で、これはまたいつか取り上げよう。